セロトニン欠乏脳

うつ病関連図書

セロトニン欠乏脳(有田秀穂 生活人新書)

「医者にウツは治せない」の中で紹介されていたので、続けて読んだ。

著者は医学部生理学教授。現代人に増えている、いわゆるキレやすい状態、うつやパニック状態には、セロトニン神経の弱体化が関係しているとして、それらの症状の改善のために、セロトニン神経の強化をすすめている。

セロトニン神経は、脳の中で広範囲の領域に結合している。セロトニン神経の働きは、大脳皮質、感情をつかさどる大脳辺縁系、生存にかかわる視床下部、脳幹、小脳、脊髄などにおよび、オーケストラの指揮者のような役割を果たし、脳の意識のレベルや元気の状態をつくりだすものだという。

起きているときには、セロトニン神経から低頻度のインパルスが発せられる。これにより、覚醒状態を保って、次の行動に備えることができるようになる。これを著者は車が走り出す前の「アイドリング状態」にたとえている。

一方セロトニン神経が弱ると、寝起きが悪い、あるいは自律神経失調症の状態があらわれる。
また、姿勢を保つための抗重力筋を支配している脊髄の運動神経への、セロトニン神経からの刺激が弱くなり、ぐったりした姿勢や張りのない顔つきになってしまう。
うつがひどいときに起き上がれないのは、そういうことだったのか、と納得した。

セロトニン神経は活性化させるヒントの一つは、「リズム運動」。もともと人間の生命活動は、呼吸、咀嚼など、無意識で自律的なリズム運動によって維持されている。このリズム運動によってセロトニン神経が活性化されることがわかっている。
リズム運動を意識的に行うことにより、弱っているセロトニン神経を強化しようというのが著者のススメである。

特に詳しいのが「腹筋呼吸」
セロトニン神経が直接支配する腹筋を意識的に収縮させて息を吐ききる。それから腹筋をゆるめると、横隔膜の作用で自然に肺がふくらみ、吸気される。この「腹筋呼吸」を20分、継続することで効果がでてくるという。

実は試してみたけど、逆に意識しすぎて苦しくなってしまい、なかなか20分は続かない場合が多い。慣れの問題かも。

呼吸だけではなく、リズムを伴う運動でも同じ効果が出るという。


セロトニン欠乏脳―キレる脳・鬱の脳をきたえ直す (生活人新書)
有田 秀穂
4140880937


jasmin11 at 21:48 │Comments(0)TrackBack(0)clip!うつ病関連書籍 

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