今時うつ病事情5(読売新聞 医療ルネサンスNo.4446 2008年10月3日)
うつ病に関する記事
現在、読売新聞に「医療ルネサンス シリーズこころ 今時うつ病事情」が連載されています。
内容を簡単にご紹介します。
・・・・・・
患者4タイプ 治療法別々
最近のうつ病について、日本うつ病学会理事長の野村総一郎さんにきいた。
−うつが多様化したと言われるがどうしてか。
一つの要因は、診断基準の変化。世界的に主流になった米国精神医学会の診断基準は、主症状の数で病気を定義する。原因は問題とせず、一定の症状があれば「うつ病」と診断される。このため、以前は別の病気とされていたものも含まれてしまう。
もう一つの要因は、うつ病が話題になるにつれ「気分の落ち込み=病気」との安易な解釈が広がり、間違った使い方をされていること。受け入れやすくなり、安易な診断が増えたとの指摘も。うつ病とはどんな病気か、改めて整理する時期に来ている。
−うつ病と診断されるもののタイプは。
主に4タイプと考える。
1、良いことのあるなしにかかわらず重苦しい気分が続き、自責の念が強い「メランコリー型うつ病」
2、そう状態とうつ状態を行き来する「双極性障害」(躁うつ病)
3、軽い憂うつが二年以上続く「気分変調症」
4、過眠過食を伴い、良いことがあると元気になることもある「非定型うつ病」
−患者像も変わってきたと言われる。
従来はきちょうめんで自責感の強い人がなりやすいと言われたが、これは典型的メランコリー型。双極性障害には社交的な人も多くみられる。非定型はわがままに映ることもある。
−治療法は?
タイプ別に異なる。
メランコリー型うつ病は、一般的にSSRIなどの抗うつ剤。双極性障害は、抗うつ剤ではそう状態を引きおこして悪化することがあるので気分安定剤が基本。
性格などが影響する気分変調症は、薬では治りにくく、考え方や生活環境の改善に取り組む。非定型うつ病では、休養が良いとは限らない。
−診断基準の問題は?
病気の定義を世界共通にした意義は大きいが、治療法が違うのに同じ病名でいいのかという問題はある。どのタイプか、他の病気ではないか、鑑別を要するが、単に病名をつけて終わり、では治療を間違う恐れがある。「うつ病治療=抗うつ剤」ではないことを、医師も肝に銘じる必要がある。
−現在のうつ病を動とらえたらよいか。
気分の落ち込みや意欲減退が一定期間続く「いろいろな病気の集まり」と受け止めると理解しやすい。
元記事はこちらへ→[Q&A]患者4タイプ 治療法別々
・・・・・・
この四種類のタイプ分けは、初めて知りました。
本来、原因がわかっている病気でも、治療法はいろいろです。
うつ病治療は抗うつ剤、という固定観念に長年安住してきた医師にも責任があると思いますが、患者の側も自分に最適な治療法なり療法を見つけるように努めるべきでしょう。
こちらもご参照ください
今時うつ病事情1(読売新聞 医療ルネサンスNo.4442 2008年9月29日
今時うつ病事情2(読売新聞 医療ルネサンスNo.4443 2008年9月30日)
今時うつ病事情3(読売新聞 医療ルネサンスNo.4444 2008年10月1日)
今時うつ病事情4(読売新聞 医療ルネサンスNo.4445 2008年10月2日)
現在、読売新聞に「医療ルネサンス シリーズこころ 今時うつ病事情」が連載されています。
内容を簡単にご紹介します。
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患者4タイプ 治療法別々
最近のうつ病について、日本うつ病学会理事長の野村総一郎さんにきいた。
−うつが多様化したと言われるがどうしてか。
一つの要因は、診断基準の変化。世界的に主流になった米国精神医学会の診断基準は、主症状の数で病気を定義する。原因は問題とせず、一定の症状があれば「うつ病」と診断される。このため、以前は別の病気とされていたものも含まれてしまう。
もう一つの要因は、うつ病が話題になるにつれ「気分の落ち込み=病気」との安易な解釈が広がり、間違った使い方をされていること。受け入れやすくなり、安易な診断が増えたとの指摘も。うつ病とはどんな病気か、改めて整理する時期に来ている。
−うつ病と診断されるもののタイプは。
主に4タイプと考える。
1、良いことのあるなしにかかわらず重苦しい気分が続き、自責の念が強い「メランコリー型うつ病」
2、そう状態とうつ状態を行き来する「双極性障害」(躁うつ病)
3、軽い憂うつが二年以上続く「気分変調症」
4、過眠過食を伴い、良いことがあると元気になることもある「非定型うつ病」
−患者像も変わってきたと言われる。
従来はきちょうめんで自責感の強い人がなりやすいと言われたが、これは典型的メランコリー型。双極性障害には社交的な人も多くみられる。非定型はわがままに映ることもある。
−治療法は?
タイプ別に異なる。
メランコリー型うつ病は、一般的にSSRIなどの抗うつ剤。双極性障害は、抗うつ剤ではそう状態を引きおこして悪化することがあるので気分安定剤が基本。
性格などが影響する気分変調症は、薬では治りにくく、考え方や生活環境の改善に取り組む。非定型うつ病では、休養が良いとは限らない。
−診断基準の問題は?
病気の定義を世界共通にした意義は大きいが、治療法が違うのに同じ病名でいいのかという問題はある。どのタイプか、他の病気ではないか、鑑別を要するが、単に病名をつけて終わり、では治療を間違う恐れがある。「うつ病治療=抗うつ剤」ではないことを、医師も肝に銘じる必要がある。
−現在のうつ病を動とらえたらよいか。
気分の落ち込みや意欲減退が一定期間続く「いろいろな病気の集まり」と受け止めると理解しやすい。
元記事はこちらへ→[Q&A]患者4タイプ 治療法別々
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この四種類のタイプ分けは、初めて知りました。
本来、原因がわかっている病気でも、治療法はいろいろです。
うつ病治療は抗うつ剤、という固定観念に長年安住してきた医師にも責任があると思いますが、患者の側も自分に最適な治療法なり療法を見つけるように努めるべきでしょう。
こちらもご参照ください
今時うつ病事情1(読売新聞 医療ルネサンスNo.4442 2008年9月29日
今時うつ病事情2(読売新聞 医療ルネサンスNo.4443 2008年9月30日)
今時うつ病事情3(読売新聞 医療ルネサンスNo.4444 2008年10月1日)
今時うつ病事情4(読売新聞 医療ルネサンスNo.4445 2008年10月2日)
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この記事へのコメント
1. Posted by News Weber - Part 5 2016年12月09日 07:06
Hurrah, that 今時うつ病事情5(読売新聞 医療ルネサンスNo.4446 2008年10月3日)|うつとユルくつきあうには〜ムリしない改善・回復のヒント what I was exploring for, what a stuff! present here at this website, thanks admin of this website.
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